四国EVラリー2005のまとめ…

四国といえば88ヶ所お遍路の旅が有名で,最近は歩き遍路の人たちを多く見かけるようになりました。四国EVラリーは環境にやさしい電気自動車で88ヶ所巡りを実施し,電気自動車の性能をアピールしようとの意気込みで1998年から開催されました。しかし,険しい山の上などにも設けられている巡礼札所。弘法大師様が修行として歩まれた道ですので,おいそれとチャレンジできるルートでありませんでした。四国EVラリーも回を重ねるたびに電気自動車の性能,信頼性が目に見えて向上し,今回は遂に1番札所霊山寺から23番札所薬王寺までの全ての札所をチェックポイントに加えました。しかし,私たち委員会では,険しい山の上にある12番札所焼山寺(神山町),20番札所鶴林寺(勝浦町),往復162.5kmもある23番札所薬王寺(日和佐町),往復157.2kmの池田ダムにチャレンジするチームは居ないだろうと思いつつのコース設定でもありました。四国EVラリー2005への申し込みは32チーム。4チームが出場を辞退した為,28チームの参加です。ロングディスタンスでは2日間合計13時間の設定時間の中で,走行ポイントを競いました。結論から述べますと,各チームのレベルアップに驚かされる大会でした。主な要因を以下に示します。

1.マシントラブルの減少
 故障によるリタイア無し。
2.多くのチームが高ポイントを獲得。
 最高点 470点(EV)  670点(ハイブリッド)
 平均点 301
 内訳:5台(400点以上),10台(400300),8台(300200

 3
台(200100),2台(100点未満)
3.高い難易度のレグを複数チームが走破
 12
番札所焼山寺 EV2台,ハイブリッド2台

 20
番札所鶴林寺 EV4台,ハイブリッド2台
 23
番札所薬王寺 EV1台,ハイブリッド1台
 池田ダム EV4台,ハイブリッド1台

四国EVラリーは多くの競技会に比べ,活発な情報交換が行われています。バッテリの充電時間や空き時間には,それぞれの車両を囲んでの意見交換などが活発に行われていました。また,最終日に実施したダートトライアル競技では,各マシンの性能を目の前で見ることも出来ました。回を重ねるごとにレベルアップをする参加者たちを,四国EVラリーがお手伝いできているんじゃないかなと自負したりもしています。また,参加者のレベルアップに対応できるように,私たち委員会もレベルアップしていきたいと考えています。来年も徳島工業短期大学で実施予定です。開催日は26〜27日と予定されています。詳細のアナウンスは来春となりますが,今回から大きくルールが変わる予定は有りません。コースは,もっと難しいのも追加されるかも。ご期待ください。

さて,来年の四国EVラリーに向けて,今回の良かったところは更に発展させ,問題点は克服し,来年も同様なコースを走る中で,自慢のEVの性能アップを確認していただければと期待しています。また,来年お会いしましょう。

四国EVチャレンジ2000委員会
委員長
多田博夫

 

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兵庫EVラリーチャレンジ

 
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